盲目のふるさと愛で開催した2010年の秋フェス映像を編集中
福井県大野市での秋フェス「パラダイスオオノ」は2009年・2010年・2011年に3回企画主催した。2009と2011の映像はYouTubeにアップしてあったが、2回目の2010はまだ公開していなかった。撮影スタッフをやっていただいた若泉さんお陰で2日間すべての記録映像が残っていた。固定カメラ60分×11本・ハンディカメラ60分×14本で、前夜祭、ステージ2日間、アートパフォーマンス、ワークショップ、フードブースなど、ほぼすべてが収録されている。
ただ僕の中ではパラダイスオオノ2010はあまり納得していないない内容だった。それで押入れの中にずっとしまい込んでいた。現在すぐに再生可能ではないミニDVテープだったこともある。11年間の時を経てこれらのテープを引っ張り出した。ミニDVデッキをレンタルしパソコンに接続、映像が乱れたり音声が途切れたり悪戦苦闘しながらも再生、当時の様子が蘇ってきた。
これだけ大掛かりなイベントをよくやったな、と自分を褒める反面、至らなかった当時の自分を悔やんでいる。ステージ進行、音楽アーティストの内容と数、入場料を稼ごうとクローズにした会場、スタッフ構成など、イベントプロデューサーとして納得いかない面が数多くあった。
それらの原因は第一に盲目のふるさと愛。昨年1回で終わりではなく2回目も継続しなくては大野の認知度がアップしないと考えていた。第二に予算不足。前回の2009年は国からの地域活性の委託事業だったため多額の予算があった。しかしこの2010年は民主党政権になり国の支援なし、市からの補助はあったが金額は一桁少ない。会場は商工会議所でテントや机椅子は市の施設か無料でかき集めたので助かったが、その運搬設営撤収、音響照明、出演者への交通費宿泊費、スタッフ弁当、ゴミ処理などなど莫大な費用がかかった、当然至らない部分が出てくる。第三は詰め込みすぎた内容。音楽だけでなくアートやワークショップも取り入れて文化を前面テーマに全国からアーティストを招聘して規模を大きくした。こんなイベントは都会でもそう簡単にできるものではない。
悔やむ内容でも映像を再生していると、当時の生活、人間関係、目指していたもの、時の流れの速さ、そして不思議なエモーションを感じてしまう。さぁ1ヶ月ほどかけて編集して随時YouTubeで公開するかぁ。お楽しみに。