故郷のブランド里芋 販売 2007-2009
私のふるさと福井県大野市の里芋は、煮くずれしない歯ごたえで、薄い皮付きのまま食べる独特の風味です。大野市は寒暖の差が大きく水がきれいで肥沃な土地なので、野菜は全部美味しいのですが、里芋は全国的に有名で唯一のブランド野菜といっていいでしょう。そこで同級生が栽培する里芋を2007年か3年間ネットで販売しました。特に60代以降の年配の方や小料理屋の方からの注文を多くいただきました。
大野市の中でも私の実家(現在は空き家)がある上庄(かみしょう)地区はメッカで、農家は米と共に常に里芋を作っています。私も高校卒業して故郷を離れるまでは、当たり前のように煮っころがしが食卓の上にありました。醤油、砂糖、ダシで煮ただけの素朴なのですが、その独特の食感と風味はなぜか飽きが来ません。2009年から約2年間実家で民宿を運営した際にも、必ずお客様にお出しして味わっていただきました。
私は「上庄里芋」がブランドだと思っていますが、どうやら上庄農協が合併で大野市農協になってからは農協は「大野の里芋」にしたいようです。大野市の中でも上庄地区から離れるほど柔らかな食感になるのでちょっと違うなぁという気がします。やっぱり「上庄里芋」ですよ。
ネット販売では全国のお客様は大きいものを好まれましたが、地元では小さい里芋ほど美味しいです。里芋はヒゲや皮をむくことが面倒なので大きい方がいいのですが、それは普通の里芋のこと。上庄里芋は薄い皮付きで食べるので水に浸して棒でごしごし洗ってヒゲをとるだけでいいのです。私が子供の頃には籠のような水車の中に里芋を入れて、家のまわりの小川でその流れを動力にゴロゴロと洗っていました。
私はカレーの具にしてみましたが、そのクリーミーな食感がチースのようでとても美味しかったです。上庄里芋そのものや煮たレトルトもいいのですが、皮の栄養素や食感を活用してもっと全国の人に売れる加工品を考えたらいいのにと思います。例えば里芋焼酎、コンビに売れるスイーツとか、、。あー東京に来てから里芋喰っていない! 無性に食べたくなりました。
以下、当時のサイト画像です。現在は販売していませんのでご注文はお受けできません。
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