僕が故郷に住まない理由の一つは雪!

雪
友達から写真が届いた、昨年秋の風景が昨日はこうなった。石垣は160cm程、今はたぶん2mぐらいの雪で埋もれているだろう。

 

32年ぶりの大雪とかで僕のふるさとの福井県大野市は雪で埋まっているようだ。田舎に家がありながら僕がそこに住まない理由の一つは大雪だ。年に3〜4ヶ月は雪で苦労する。太平洋側の人にはわからないだろうが、屋根雪下ろしをしないとその重みで戸が閉まらなくなる、さらに屋根がダメになる。主な道路は市が除雪するが、その避けた雪で屋敷の入り口が雪の山になる。そこから家の玄関までは自分で雪を除去しなくてはならない。大変な肉体酷使。そして緑豊かな風景は全て真っ白になる。モノクロではなくオールホワイトの世界なのだ。さらに冬の空は重苦しくどんよりが続く。そうなると心も閉ざされてストレスが多くなる。

子供の頃は、屋根から下におろして硬く積もった雪に階段を作ったり、屋根から庭に向かってスキーをしたり、長く伸びたつららをとってアイスキャンディーのように舐めたり、雪の一本道の脇に小便で黄色く字を描いたり、田んぼの上に積もった雪の表面が硬くなり、ここは月面だぁとか言って遊んだり、、、と元気良く雪と戯れていた。それは雪の降らない場所での生活を知らなかったし、まだ子供で雪の苦労も知らなかったからだ。

今はもう無理! 雪が積もる所には住みたくはない。放ってある土蔵、納屋、車庫は今年の雪で潰れるかもしれない。母屋の軒先きは折れてしまうだろう。春になり雪がなくなればその後始末が待っている。あ〜あ、なんで僕の祖先は豪雪エリアに住んだのだろう。絶対に表日本、太平洋側がいい。ちなみに現在住んでいる湘南は晴天続き、春の匂いさえ少し感じる。気分がいい! もう戻れない!

 

僕の田舎の家 元民宿「こもれび笹島邸」